熊本県は30日、新型インフルエンザに感染した同県宇土市の20歳代の男性が死亡したと発表した。
死因や基礎疾患の有無はわかっておらず、新型インフルエンザと死因との関係は不明という。
発表によると、男性は27日からせきの症状があり、28日には39度台の発熱があったため、宇土市内の医療機関を受診。簡易検査で陰性だったが、家族がA型陽性と診断されたため、男性も抗インフルエンザ薬「タミフル」を処方された。
翌29日夕、自宅で死亡しているのを家族が発見。30日に遺伝子検査で新型インフルエンザの感染が判明した。
県警暴力団対策課と福崎署などは、県内の男性から現金を脅し取った疑いが強まったとして、加西市のトラック運転手、谷田勝(57)=傷害と恐喝未遂容疑で逮捕済み=と同市の作業員、日数谷進(38)=同=の両容疑者を、30日にも恐喝容疑で再逮捕する方針を固めた。
捜査関係者によると、2人は共謀し今年1月、50代男性に対し、日数谷容疑者らが預けたものを巡って因縁を付け、60万円を脅し取った疑い。両容疑者は8月下旬、姫路市内に住む男性の顔面を殴り下あご骨折などの重傷を負わせた上、脅迫して現金約380万円を要求したとして今月、傷害と恐喝未遂容疑で同課に逮捕された。
〔神戸版〕
10月30日朝刊
前ソニー会長の出井伸之氏が社長を務める投資会社「クオンタム・エンターテイメント」(東京都)による吉本興業の株式公開買い付け(TOB)が成立したことが30日、分かった。TOBは9月14日から今月29日まで、1株あたりの買い付け価格1350円で実施。成立の下限としていた70%を上回り、80%を超える応募があったもようだ。クオンタムなどは同日午後にも結果を正式発表する。
クオンタムには、フジ・メディア・ホールディングスなどの在京民放テレビ局5社、通信大手のソフトバンクやヤフー、広告代理店最大手の電通といった企業などが計240億円を出資。金融機関からの借り入れ最大約300億円と合わせて買い付け資金などに充てる。吉本の現在の筆頭株主で創業一族の関連会社、大成土地(大阪市中央区)も加わる。
クオンタムは吉本の全株取得を目指しており、今後はTOBに応じなかった残りの株主からも強制的に買い付けを行い、吉本を完全子会社化して非上場化する計画だ。全株取得後にクオンタムが吉本を吸収合併する予定だが、合併後も「吉本興業」の社名は残る。
79年に米ロサンゼルス近郊で変死体で見つかった白石千鶴子さん(当時34歳)の姉で、米国に住むファッションデザイナーの美佐子さん(73)が、凶悪事件の公訴時効撤廃・停止を求めている「殺人事件被害者遺族の会(宙=そら=の会)」(宮沢良行会長、22事件の家族で構成)に入会した。殺人の時効がない米国での経験を踏まえて協力する。
【関連写真特集】三浦和義元社長:移送先ロスの留置場で自殺 ◇殺人の時効ない米国「私は救われた」
千鶴子さんは、昨年10月にロサンゼルス市警の留置場で自殺したとされる元社長(当時61歳)の元交際相手で、79年5月、ロス中心部から北西に約35キロ離れた荒れ地で死亡して見つかった。81年に銃撃され死亡した元社長の妻の事件とともに、「ロス疑惑」の一つとして日米当局が捜査したが立件されなかった。
美佐子さんは76年から米国在住。年1回は帰国し、山口県にある千鶴子さんの墓参りをしてきた。その際に警視庁に足を運ぶこともあったが、日本では15年の時効が成立しており、「『捜査本部は解散した』と言われ悔しい思いをした」と言う。
ところが、08年2月、事件から約30年たって元社長が米当局にサイパンで逮捕された後、ロス市警や検察で事件当初から捜査に当たっていたジミー佐古田氏らが、ニューヨークの自宅を訪ねてきた。「新しい証拠が見つかったから、捕まえに行く」と言ったという。
美佐子さんは「30年も捜査を続け、見捨てられていなかったことに感激した。時効がない米国では法律によって日本人も守られていたことがわかり、気持ちの中でけじめがついた」と振り返る。
来日中の今月28日、宙の会の宮沢会長、小林賢二代表幹事らと面談し、「日米の時効の差を知る遺族として、日本の遺族の役に立ちたい」と協力を申し出た。「時効がないことで、私は救われた。日本でも時効は廃止すべきだ」と話した。
同会には、千葉県市川市で07年3月に殺害された英国人英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の父親も入会している。英国にも時効はない。【山本浩資】