神奈川県社会福祉協議会(横浜市神奈川区)が、障害者の移動をテーマにした研修のパネリストに招いた全盲のフリーライター、川田隆一さん(48)=東京都町田市=から依頼のあった会場への送迎を人手不足を理由にいったん断っていたことが分かった。川田さんは「地域福祉の推進を目的に税金を使う社協なのに、まるでブラックユーモア。思いやり、優しさが欠けている」と話している。
両者によると、会場は横浜駅から約700メートル離れた同社協も入る県社会福祉会館。社協がNPO法人と23日に共催した研修で、川田さんは「地域の中の一員として生活していくための『移動』のあり方」と題したパネルディスカッションに招かれた。
川田さんは初めて訪れる場所で不安だったため、横浜駅への出迎えを依頼。しかし、社協の担当職員から21日夜、電子メールで「当日の職員が1人しかおらず、お迎えが難しい」と返答があった。不信感を抱いた川田さんが出席を拒むと、一転して「誘導する」と電話で連絡。研修は予定通り開かれ、障害者福祉施設の職員ら約15人が参加した。
社協は職員数約60人。21日から職員1人がインフルエンザで欠勤していたといい「『迎えに行けない』という一言が大きな過ちだった。障害者への理解が広がる取り組みに努めていきたい」と釈明した。社協は今年度一般会計予算約21億円のうち、県などの補助金が約5億2000万円を占める。【木村健二】
県警暴力団対策課と福崎署などは、県内の男性から現金を脅し取った疑いが強まったとして、加西市のトラック運転手、谷田勝(57)=傷害と恐喝未遂容疑で逮捕済み=と同市の作業員、日数谷進(38)=同=の両容疑者を、30日にも恐喝容疑で再逮捕する方針を固めた。
捜査関係者によると、2人は共謀し今年1月、50代男性に対し、日数谷容疑者らが預けたものを巡って因縁を付け、60万円を脅し取った疑い。両容疑者は8月下旬、姫路市内に住む男性の顔面を殴り下あご骨折などの重傷を負わせた上、脅迫して現金約380万円を要求したとして今月、傷害と恐喝未遂容疑で同課に逮捕された。
〔神戸版〕
10月30日朝刊
ロッテの瀬戸山隆三球団社長らが30日、1位指名の荻野貴司外野手を愛知県豊田市のトヨタ自動車野球場に訪ね、指名のあいさつをした。瀬戸山球団社長は「1位指名は西村新監督の意向が強かった。今うちに少ないタイプの選手で、即戦力として期待している」と語り、荻野は「少しでも早く1軍でプレーしてチームに貢献したい」と意欲を示した。
前ソニー会長の出井伸之氏が社長を務める投資会社「クオンタム・エンターテイメント」(東京都)による吉本興業の株式公開買い付け(TOB)が成立したことが30日、分かった。TOBは9月14日から今月29日まで、1株あたりの買い付け価格1350円で実施。成立の下限としていた70%を上回り、80%を超える応募があったもようだ。クオンタムなどは同日午後にも結果を正式発表する。
クオンタムには、フジ・メディア・ホールディングスなどの在京民放テレビ局5社、通信大手のソフトバンクやヤフー、広告代理店最大手の電通といった企業などが計240億円を出資。金融機関からの借り入れ最大約300億円と合わせて買い付け資金などに充てる。吉本の現在の筆頭株主で創業一族の関連会社、大成土地(大阪市中央区)も加わる。
クオンタムは吉本の全株取得を目指しており、今後はTOBに応じなかった残りの株主からも強制的に買い付けを行い、吉本を完全子会社化して非上場化する計画だ。全株取得後にクオンタムが吉本を吸収合併する予定だが、合併後も「吉本興業」の社名は残る。